会 長 あ い さ つ

 愛媛県学校事務職員会

 会長 浅海 直美

  愛媛県立松山東高等学校 事務長

 いつも愛媛県学校事務職員会の活動にご協力いただき、ありがとうございます。
 当会は、会員相互の緊密な連携のもとに、学校経営事務管理の研究並びに会員の社会的地位の確立を図り、学校教育効果の進展に寄与することを目的として、昭和 23 年に発足しました。今年度 76 周年を迎えます。これまで諸先輩方の御尽力により、多くの困難を乗り越えて、本県の教育への貢献や会員の資質向上等に取り組んだ活動が受け継がれています。発足当時は、愛媛県公立高等学校事務職員協会と称しましたが、平成 25 年度に愛媛県公立高等学校事務長会と統合、名称を変えて現在に至っています。
 お決まりの言い回しですが、私たち学校事務職員を取り巻く環境は日々変化しています。
 ただ、変化のスピードはますます速くなっているような気がしていて、これは自分自身が年齢を重ねたせいだけはないと思います。その環境の変化に柔軟に対応できる事務職員像が私たちには求められているところですが、学校という環境には、変化すべきものと変化すべきではないものとがある、とも思っています。
 昨年度から始まった新財務システムや新給与システムに加え、今年度は小中学校や知事部局等との人事交流が増えた中で、目の前に迫っている庶務事務システムへの対応や、県立学校振興計画、誰もが避けて通ることはできなくなりつつある長寿命化改修その他の日常業務など、それだけでも多忙な状態です。加えてベテランの事務職員は減少しており、そんな中での事務職員会の活動をできるだけ無理なく続けるため、見直しが必要と考えています。理事会で検討した結果、今年度は夏の研修会を終日開催から半日開催に、そして「事務の栞」の発行を年3回から年2回に変更することにしました。
 私自身は、会長を承って2年目になりました。会長に就任したのは3年間に渡ったコロナ禍の終わり、感染症法上の位置付けが5類相当に変わる頃であり、コロナ禍では制限があってできなかったことが以前と同じようにできるようになった頃です。ただ、昨年度1年間は、いろいろな活動を再開するためのノウハウを思い出すことに時間も労力も費やしたのではないでしょうか。
 コロナ禍前に戻すのではなく、「しなければならないこと」と「しなくてもいいこと」のすみわけを行って活動を厳選し、関係機関との連携を図って各事業を実施することが必要だと思っています。私たち事務職員はそれぞれの学校の中では少数派ですが、この事務職員会の活動をとおして、学校という垣根を越えた事務職員相互の横のつながりを深めてください。情報を共有して業務に生かし、また、様々な活動に参加することにより、困った時には気軽に相談できる仲間や先輩を見つけるなど、公私にわたって皆さんのお役に立てれば幸いです。

 どうぞよろしくお願いします。