青年部研修会

日時:令和6年8月1日(木)
会場:松山市コミュニティーセンター

今年度も学校事務職員の若手の登竜門として定着してきた青年部研修会が開催されました。

コロナによる規制が年々緩和される中で感染対策を意識して対面形式で行うことで、今後の学校運営や業務において必要な情報を身につけるだけでなく、同年代同士の横の繋がりや輩方や後輩との縦の繋がりとを築き上げることができました。

まずは、開会行事が行われ、青年部越智会長からご挨拶、今年度採用になった職員の自己紹介です。

今年は13名の職員が県立学校に配属となり青年部に加入しました。

今後の活躍が楽しみですね。

研修会の最初は研究委員(今治西校:近藤主任・松山工業:住田主任・新居浜東:河野主任・新特川西分校:佐伯主事)による研究発表が行われました。

テーマは、「めざせ!給与マスター~給与明細の見方、税金、社会保険、福利厚生について~」でした。

給与事務を経験したことがある方には復習になるような内容で、給与事務の経験がない方にも社会人として知っておくべき内容を発表していただきました。

また、今回の発表内容は就学支援金事務などの他の業務での役立つ知識や、自分や家族の生命保険や医療保険の補償の過不足、年金受給の試算など、幅広い分野での知識の習得ができたのではないでしょうか。

自らの給与や福利厚生だけでなく、学校内の教職員全員の給与や福利厚生に携わらなければならない私たち事務職員は、こういった基礎的な知識や情報を、「知らないから」「経験したことがないから」といった理由で不適切な処理をしてしまうことがないよう今回の発表での内容をしっかりと理解し、日々の業務にあたっていきたいですね。

休憩を挟んで、班別研修を行いました。

班別研修は経験年数別、業務分担別の2部構成で行いました。

経験年数の近い人同士で班になって、日頃から悩んでいるもの・他校の状況で知りたいことなどを話し合いました。

職場によっては年齢の近い職員がいないため、困っていることを相談できない人も気軽に相談できるのはこの夏の研修会ならでは。

雑談も交えながら和気あいあいとした雰囲気で、各校の雰囲気や考え方の違いを感じつつ、経験年数の浅い職員が先輩職員に現場での悩みや素朴な疑問を質問している姿が見受けられました。

業務分担別研修では、支出、収入、給与、旅費、就学奨励費の班に分かれ、同じ業務を持っている人同士が集まり、それぞれが抱えたいる悩みや疑問を話し合いました。

業務で悩んだ時に他校に相談できる人と知り合うことのできる絶好の機会ですね。

また、悩みや疑問を話し合うだけでなく、各校の業務の進め方を参考に今後の業務に取り入れ、より効率的で正確な事務処理を行えるように他班員の発言を集中して聞いている様子も見られました。

こちらは事前にアンケートで班内での議題を決めていたこともあって、活発な研修を行うことができました(活発過ぎるあまり、15分程進行にゆとりがあったため、15分延長しました)

今年度も無事に研修会を終えることができました。

研修を行うにあたり、準備・運営していただいた青年部研修委員の皆様、当日の発表をしていただいて研究委員の皆様、当日班別研修の司会や係を担当していただいた皆様、ありがとうございました。

また、研修会へ快く青年部会員を送り出していただいた各校事務室の皆様、
ありがとうございました。

今回の研修会で学んだこと・育んだ絆をいかして今後の仕事を頑張りましょう。

会 長 あ い さ つ

 愛媛県学校事務職員会

 会長 浅海 直美

  愛媛県立松山東高等学校 事務長

 いつも愛媛県学校事務職員会の活動にご協力いただき、ありがとうございます。
 当会は、会員相互の緊密な連携のもとに、学校経営事務管理の研究並びに会員の社会的地位の確立を図り、学校教育効果の進展に寄与することを目的として、昭和 23 年に発足しました。今年度 76 周年を迎えます。これまで諸先輩方の御尽力により、多くの困難を乗り越えて、本県の教育への貢献や会員の資質向上等に取り組んだ活動が受け継がれています。発足当時は、愛媛県公立高等学校事務職員協会と称しましたが、平成 25 年度に愛媛県公立高等学校事務長会と統合、名称を変えて現在に至っています。
 お決まりの言い回しですが、私たち学校事務職員を取り巻く環境は日々変化しています。
 ただ、変化のスピードはますます速くなっているような気がしていて、これは自分自身が年齢を重ねたせいだけはないと思います。その環境の変化に柔軟に対応できる事務職員像が私たちには求められているところですが、学校という環境には、変化すべきものと変化すべきではないものとがある、とも思っています。
 昨年度から始まった新財務システムや新給与システムに加え、今年度は小中学校や知事部局等との人事交流が増えた中で、目の前に迫っている庶務事務システムへの対応や、県立学校振興計画、誰もが避けて通ることはできなくなりつつある長寿命化改修その他の日常業務など、それだけでも多忙な状態です。加えてベテランの事務職員は減少しており、そんな中での事務職員会の活動をできるだけ無理なく続けるため、見直しが必要と考えています。理事会で検討した結果、今年度は夏の研修会を終日開催から半日開催に、そして「事務の栞」の発行を年3回から年2回に変更することにしました。
 私自身は、会長を承って2年目になりました。会長に就任したのは3年間に渡ったコロナ禍の終わり、感染症法上の位置付けが5類相当に変わる頃であり、コロナ禍では制限があってできなかったことが以前と同じようにできるようになった頃です。ただ、昨年度1年間は、いろいろな活動を再開するためのノウハウを思い出すことに時間も労力も費やしたのではないでしょうか。
 コロナ禍前に戻すのではなく、「しなければならないこと」と「しなくてもいいこと」のすみわけを行って活動を厳選し、関係機関との連携を図って各事業を実施することが必要だと思っています。私たち事務職員はそれぞれの学校の中では少数派ですが、この事務職員会の活動をとおして、学校という垣根を越えた事務職員相互の横のつながりを深めてください。情報を共有して業務に生かし、また、様々な活動に参加することにより、困った時には気軽に相談できる仲間や先輩を見つけるなど、公私にわたって皆さんのお役に立てれば幸いです。

 どうぞよろしくお願いします。